愛犬をお手入れする時に攻撃してくる?!問題行動への対処方法。
愛犬をブラッシングしようとする時に、「嫌がってじっとしてくれない」「噛みつかれそうになる」
こういったお悩みを抱えている飼い主さんいらっしゃいますよね。
愛犬がグルーミングに対して、ストレスを感じている、キライだと思っているということです。
今回はグルーミングを嫌がらないようにするための対処方法をお伝えします。
結論、「犬の中でのグルーミングのイメージを良いものに書き換える」です。
これには段階があり、一朝一夕で変わるものではありません。
ある程度、長い期間を必要としますが、先のことを考えて必要なことですので、是非最後まで読んでくださいね。
グルーミングとは?
犬に対するすべてのお手入れを「グルーミング」と言います。
- ブラッシング
- カット
- シャンプー
- 爪切り
- 耳掃除
など
家庭犬がグルーミングをする目的は、以下の通りです。
- 犬を常に清潔に保つ
- 日常の健康を保つ
- その犬種の持つ被毛の美しさを十分に発揮させること
基本的に家庭犬は、健康で綺麗であればそれで十分です。
ですので、犬種の特徴を過度にこだわった、ショーに出てくるようなカットなどは普段の生活には必要ありません。
むしろ管理が大変なのでマイナスになる場合もあります。
上記の目的にプラスして、大事なことがあります。
それは以下の通りです。
- 環境を整えて安全に行うこと
- 犬が受け入れられるように行うこと
- 触らせてくれる犬であること
上記の条件全てが揃っていないと、犬にとってストレスとなります。
我慢をさせているといずれ「グルーミングはイヤなこと」という認識になってしまい、いずれ噛んだり暴れたりして攻撃的になるのです。
なぜ問題行動を起こすのだろう?
一番多い理由として考えられるのは、グルーミング時に以下のような経験があるからです。
- 無理やり体を押さえつけられた
- シャワーの水を考えもなしに浴びせられた
- ブラッシングをガシガシやられて痛かった
- 騒音の多い場所でストレス過多だった
- 叩いて静かにさせられた
など・・・。
これは飼い主さんだけではなく、ペットサロンでもあり得ることです。
犬のことを第一に考えてグルーミングしてくれるお店の方が多いと思います。
しかし中にはチカラ技で押さえつけて早く終わらせて、回転をよくしようとしているお店もあります。
そういった経験をしてしまうと、トラウマ級のストレスを抱えることになります。
結局「グルーミングされると痛い思いをする、苦しい思いをする」と思わせてしまってるんですよね。
そうなると、大変です。
でもグルーミングを嫌がるからと言って、しないわけにいきません。
なんとかしてイメージを変えないといけません。
そこでやることとは・・・。
問題行動への対処方法(ある程度の期間が必要)
飼い主さんが簡単なグルーミングをするという設定でお伝えしますね。
まず、愛犬が何に対して嫌がっているのかを把握します。
ブラッシングの時なのか
シャンプーの時なのか
爪切り、耳掃除の時なのか
そもそも体を触られるのを嫌がる場合、もしかしたら何か病気を抱えているかもしれませんのでそのときは獣医さんにご相談ください。
本来、犬は飼い主さんに触られるのを喜ぶ動物ですので・・・。
では飼い主さんから触られることはクリアしているとして、その次にイヤがることについて対処しましょう。
ブラッシング時のスリッカーやコームを嫌がるとか、シャワーヘッドから出る水を怖がるとか、特定の「物質」に対して過剰反応する場合、まずはその物質を愛犬の視界に入るところに置いてみるところから始めましょう。
初めは嫌がって逃げたりソワソワしたりすると思います。
ですが、だんだん「この物体は攻撃してこないな?」と思って落ち着いてくる日がきます。
そうするとおやつをやって褒める。
そういうことを何回も何回も繰り返して、グルーミンググッズに対するネガティブなイメージが取れるまで続けます。
爪切りも耳掃除も同じ要領ですが、これは不安であれば獣医さんやペットサロンといったプロにお任せするほうがいい場合もあります。
素人がやると危険なときもありますからね。
物質に慣れたら、少しずつその物質を体にタッチさせてそれに慣れさせていきます。
すべてにおいて「ちょっとずつ」というのがポイントです。
だから時間がかかるのです。
今日できても明日できないかもしれない。
それを気長に待って愛犬のペースに合わせてあげないと、トラウマは解消できませんからね。
また、グルーミングをする時は、愛犬が一番落ち着ける場所でおこない、環境整備もしっかりしてくださいね。
まとめ
①物質(スリッカー、コーム、シャワーヘッドなど)を犬の視界に入れて慣れさせる。
②嫌がる物を見ても落ち着いていたら、おやつで褒める。
③物質に慣れたらちょっとずつ体に触れていく。
④ちょっとでもできたら、またおやつで褒める。
⑤徐々にブラッシングなどの時間を長くしていく。
⑥おやつで褒める。
そんな感じです。
犬にとってグルーミングは必要なことではあるけど、人間からブラッシングされたりシャンプーされたりというのは良い迷惑なんですよね。(笑)
その時点でストレスを与えているということを十分に理解したうえで、「グルーミング楽しいな♪」と思ってもらえるやり方を工夫しましょう。
グルーミング大好きになったら、自分からブラッシングやシャンプーを要求してきますからね。
そんな風になったら愛犬も飼い主さんもストレスフリーですね♪