動物福祉と動物愛護の違いは?(考え方はとても簡単)
タイトルだけを見るととても堅苦しい内容と思われそうですね。
でも、動物福祉と動物愛護の考え方はとてもシンプルです。
先日私は以下のツイートをしました。
動物の福祉とは
感情に左右されるものではなく、その動物が必要としているもの(動物のニーズ)を満たすこと。
動物の愛護とは
一般的に「かわいい」「かわいそう」など、人の感情のこと。
動物福祉は動物主体であるのに対し、動物愛護は人間主体です。
動物をかわいがるけど、人間の気が向いた時だけであったり、人間の生活環境に動物を住ませることは必ずしも動物福祉に配慮しているとは言えないのです。
ですが、動物愛護の精神はなくてはならないものです。
その気持ちが大きな原動力となり、動物福祉の考えに至るからです。
動物も人間と同じく、生きていくために適切な環境が必要なんです。
・・・と、結局堅苦しくなってしまいましたね。汗
世界的に見て、動物が好きな人・関心がある人よりも、動物が嫌いな人・関心がない人の方が上回っているそうです!!
え~!びっくり!!
ちょっとショックでした・・・。
でもそれが事実なので、人の感情に左右される動物愛護のような「感情論」は動物が嫌いな人にとっては通用しないのですね。
だから「動物福祉」でキッチリデータや科学に基づいた概念をもってみんなを理解・納得させないといけません。
嫌いだからといって命を粗末にしていいわけないですから。
すべての生き物は、生活の質(QOL)を向上させる権利がありますよ♪
ちなみに堅苦しくなったついでに(笑)、動物福祉の原則をご紹介します。
イギリスが提唱した「5つの自由」が基本です。
①飢えと渇きからの自由
②不快からの自由
③痛み、負傷、病気からの自由
④恐怖や抑圧(不安)からの自由
⑤自然な行動をとる自由(本来の習性を発揮する)
これはもともと、家畜の福祉向上のために家畜福祉協議会が提唱しました。
現在では人間の管理下にあるすべての動物福祉に用いられ、国際的な動物福祉の標準として、世界各国の法令にも反映されています。
日本の法律にも一部反映されていますよ。
ですが残念なことに、④の精神的な恐怖や抑圧、不安からの自由だけが抜け落ちているそうです(泣)
法律で決められていることでも守らない人もたくさんいますけどね・・・
この動物のQOLの向上については、さらに深掘りして記事を書こうと思います。
最近はコロナの影響でペット需要が増えたというニュースをよく見ます。
動物を飼うというのは思った以上に大変です。
たまに「雑種の犬は少々放っておいても大丈夫!」とか言ってる人を見かけますが、どこ情報なのかギモンです。
人間が育てる以上、キッチリ生活環境を整えてあげるのが飼い主の義務ですからね。
あ。子犬や子猫は日中1人でお留守番できませんので、毎日不在の時間が多いご家庭は、飼う前によ~く考えてくださいね。
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